『100円のコーラを1000円で売る方法②』永井孝尚
こんにちは。あごきれウサギのみもらです。
どんどん行きます。読書の秋。
第三弾。
3冊シリーズ本の2冊目、ど真ん中から読み始めてしまいましたが、
ストーリーは特に問題なく読み進められました。
本書のテーマは「成功体験からの脱却」
日本企業がバブル崩壊後に必要とされてきたテーマです。
日本企業で10年働いた自分としては、痛いほど、分かる点が多かった。
コンセンサス重視主義斬り
日本企業の成長を抑制しているのが、物事を決める際の「コンセンサス重視主義」。
会議の場でもそうですが、ほとんど意味のない社内承認プロセスもそれにあたると思います。
本書では、社内調整に時間がかかり過ぎる日本のやり方をぶった斬ります。
「間違ってもいいから仮説を立てて実行する。」
「PDCAのPは計画というより”仮説”です。」
「変化の激しい時代に求められるのは、完璧なコンセンサスではなく、意思決定のスピードと柔軟性です。」
論点思考へ
本書では、何故売上が減少したのか、その答えはお客様が持っている。そんな考えのもと、奔走しますが、問題は山積み。果たして、どの問題から取り掛かれば良いのか。
そこで重要なポイントとして登場するのが、論点思考。
100個の論点を網羅的に扱うのではなく、重要な2、3個の論点に絞って対策を考える。
ただ、他の97個の論点を捨てるというのは、なかなか勇気のいることですね。他社と同じことをやって勝負するのではなく、強みにより磨きをかけていく。「選択と集中」これが出来るある意味の審美眼を持った人が、これからの時代、生き残って行くのだと個人的には感じます。
この論点思考は、他のケースでも応用が効くところだと思っています。
例えば、クライアントと、製品選定の際に、「この製品はどんな製品なのか?」と質問されたとします。その際に、網羅思考の発想では製品カタログに載っているような内容を説明するでしょう。しかし、論点思考の観点から話をするとクライアントがどんな問題を抱えていて、新しい製品を選定しようとしているのかを理解し、そのポイントに絞って、製品の特徴を説明することが出来るでしょう。
論点思考 侮るなかれ!
今週のお題 読書の秋