いまから。ここから。

気になること。日々の備忘録。あと、読書。

『LegalTech リーガルテック』佐々木隆仁

こんにちは。あごきれウサギのみもらです。

 

先日、知財裁判の傍聴に行って、日本の司法手続が古い体質のままである事を目の当たりにしました。

 

ouchi-ai.hatenablog.com

 

 

なぜ日本の司法にはITが浸透していないのか、今後日本の法曹界が直面するであろうIT化の波とはどんなものかについて書かれた本を読んだので紹介します。

 

リーガルテックとは文字通り

リーガル(法律)×テクノロジー(技術)

を言います。

 

みもらは、テクノロジー関連は詳しい方ですが、法律はこれから学ぶ身。この本はどちらかと言うと、法律関係の仕事をしている人向けに書かれている印象を受けたので、みもらのような素人目には少し難しい内容でしたが勉強になりました。

 

アメリカで進化を続けるリーガルテック!

本書では、日本で今後どのようなIT技術が司法に登場するのかを考えるヒントはアメリカにあるとの前提に立って、アメリカのリーガルテックがどのように進化したのかを紹介しています。

 

リーガルテックが進んだアメリカ。その背景には日本とは全く異なる司法制度があると言います。その制度が「ディスカバリ制度」と呼ばれるものです。

 

アメリカでは訴訟に関連する証拠を検索できるeDiscovery分野を中心に昨今スタートアップ企業が登場している事を鑑みてもよくわかります。

 

ディスカバリ制度は、審理前に証拠を開示する事で事前に問題点を整理して裁判を効率よく行うことができると言うメリットがあります。

 

この方法によって実質審理が始まる前に和解ということがアメリカの裁判ではよくあるようです。

 

アメリカでは訴訟費用の6〜7割はディスカバリ関連とも言われています。

 

したがって、ディスカバリ費用をいかに抑えるかと言う観点からもIT活用が進んでいるようです。

 

情報化社会の現代においては、証拠となるデータを見つけ出すために膨大な情報を前にしなければなりません。

 

いかに迅速に必要なデータを見つけるか、それはまさにIT技術が得意とする分野に他なりません。

 

みもらが関わったITの世界のお仕事と紐づけて考えてみると、、、

 

「膨大な量の情報から必要なデータを見つけ出す」ための技術は、ITの世界ではCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と言って、日本でもシソーラスなどと共に昔から技術的発展を遂げており、この技術がeDiscoveryにも応用することができるのではないかと踏んでいます。

 

リーガルテックは他にはどんな技術があるの?

本書で紹介されているリーガルテックは他に次のような内容もありました。

  • eDiscovery
  • デジタルフォレンジック
  • 法律関連サービス・・・インターネットでの法務相談等
  • VDR(バーチャルデータルーム)・・・企業の資産評価や契約書などの書類をクラウド上に保管するサービス
  • リーガルロボット

www.weblio.jp

e-words.jp

 

日本も最先端のリーガルテック導入が急務

みもらは、本書を読んで危機感を抱きました。

日本も最先端のリーガルテックを早急に導入しなければ、国際的裁判となった時に、膨大な訴訟費用がかかると同時に企業が倒産の危機に陥ってしまう危険があるからです。

 

少しずつですが日本でもリーガルテックのスタートアップが誕生していることは心強いです。

 

リーガルテック

リーガルテック

 

 

 

 

 

共働き夫婦の救世主「食器洗い乾燥機」の購入・設置レポ!

こんにちは。あごきれウサギのみもらです。

 

新年早々、新しい家電をお迎えしました。

共働き夫婦の救世主「食器洗い乾燥機」です。

我が家の夫婦喧嘩の半分は家事分担。

なんでもっと早く買わなかったんだろう・・・。と思うほどだったので紹介します。

 

卓上タイプの食器洗い乾燥機はPanasonicが市場を独占中

食器洗い乾燥機は、主にキッチンに組み込み式のものと、

卓上に配置するものの2種類があります。

 

卓上タイプの食器洗い乾燥機は、調べたところPanasonicの一強。

サイズのバリエーションが豊富ですが、

  • 我が家の狭いキッチンに置けるサイズ
  • プラスチック(タッパー類)も洗える
  • なるべくお金をかけない
  • だけどしっかり除菌

という基準で一つ型落ちの2017年モデルNP-TCR3を中古で18,000円(送料込)で購入。

 

こちらです。

kakaku.com

 

 

悩むのは設置場所

設置場所は、3つの案考えました。最終的には案①が採用となりました。

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設置場所案

 

食洗機の設置場所選びの主なポイントは次の2つ。特に一つ目の排水&給水問題がもっとも重要です。

  1. 排水&給水をどうするか
  2. 電源&アースをどこに繋ぐか

 

卓上タイプの食器洗い乾燥機は「給水ホース」と「排水ホース」が付属していています。

 

このホースが設置できるような場所に配置する必要があります。

 

さらに「給水ホース」に限っては、キッチンの蛇口に「分岐水栓」

をつけて水道を二股に分けて繋げなければいけません。

 

「分岐水栓」にも様々な種類があるらしく、蛇口によって対応する分岐水栓が違うのでを、自分の家の蛇口に合った分岐水栓を見つける必要があります。

 

我が家の蛇口はこれ。

 

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Panasonicのサイト上で型番から分岐水栓を判定することができるのですが、蛇口からはもう型番が消え失せてしまっていたので、写真を数枚撮って問い合わせてみました。

 

年末にも関わらず、数日で回答があったのですが、その内容は

 

対応する分岐水栓がございませんでした。

水道工事店様などとご相談を頂けますと幸いです。 

 

 との内容。

 

 

キッチンがダメなら洗濯機から繋げばいいじゃない

これは、水道ごと取り替えになるのか・・・と恐ろしい思いが過ぎりました。

 

せっかく、中古で安い食洗機を手に入れたのに、工事費に高い値段は払えない。

 

そこで目をつけたのが洗濯機。

 

洗濯機の分岐水栓であれば、設置も簡単。工事も不要。

 

こちらのブログを参考にさせていただきました。

borw.hatenablog.jp

 

 

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幸い、我が家はキッチンと洗濯機置き場が併設していたので、給水ホースの延長ホースを購入して設置完了。

 

排水ホースも延長ホースを買って延長しました。

 

キッチンの食洗機設置前、設置後がこちら。

 

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キッチンBefore

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キッチンAfter

 

これで夫婦の喧嘩が減ることでしょう。

 

ありがとう救世主。

 

次は、ドラム式洗濯機(乾燥機能付き)が欲しい。。
あ、分岐水栓が・・・。またその時考えましょ。
 

 

「女性議席を設けるべきか?」について考える。

こんにちは。あごきれウサギのみもらです。

 

今日は、瀧川裕英さんの『問いかける法哲学』という本を読んで、男女平等についてちょっと考えてみたのでこちらにまとめます。

 

まずは、本の紹介を少し。「臓器移植」、「ダフ屋」、「男女平等」など、賛否が別れる15の問いについて、法律学社会学など様々な学問の専門家が論述を展開するといった内容。決して答えが一つではないという意味では、マイケル・サンデルの『これから「正義」の話をしよう』にも近いものがありました。

問いかける法哲学

問いかける法哲学

 

 

男女平等ランキング

日本は男女平等において、主要7カ国(G7)で最下位。

特に、政治参画は125位と極端に低いことが言われています。

 

www.nikkei.com

 

では、なぜ日本の女性の議員はこれほどまでに少ないのでしょうか?

原因は二つあると思います。

⑴ 女性を差別してきた過去の法制度

⑵ 女性の家庭内での負担

 

旧家族制度が残した女性の社会進出への弊害

特に過去の法制度の影響は「家族制度」、「家父長制家族制度」が崩壊して70年以上たった現在でも尾を引いていると思います。

 

  • 結婚したら女性は男性の姓を名乗る
  • 世帯主をおく

 

未だに残っている上のようなルールも尾を引いている原因の一つでしょう。

私が最も問題だと思っているのは、かつての家族制度が生み出した

 「家事は女性がするべき」との社会的認識です。

 

男女雇用機会均等法は、女性の社会進出を促しました。この成果は素晴らしい。

しかし、女性も男性と同等に肩を並べて働くと言うことは、もちろん女性も深夜残業もするし必要だったら休日出勤もしなければならないということです。

 

評価を受けるのは家事も仕事もこなせるスーパーウーマンだけです。

 

志のある女性が議員になるのは男性よりも厳しい。

 

これは事実だと思います。

 

女性の社会進出は、家事・育児と仕事を両立できるような労働環境を作った上で、男性と女性が対等に評価されるようになって初めて成功したと言えるのではないしょうか。

 

今の社会では、

「共働きなのに家事は全部女がやって当然と思われてるから日本死ね」

 

という小言が出るのも当然だと思います。

 

 

日本は一夫多妻制の国だった。

さらに長い歴史を辿ってみても、女性の社会的立場は非常に弱かった。

 

日本の法律は、長い歴史の中で「離婚」を合法としていたにも関わらず、かつて日本では「離婚」した後の女性はさらに社会的に弱い立場に置かれることになりました。

実質的には離婚する自由は女性には無かったと言えるでしょう。

 

にも関わらず、男性は、妾(愛人)の存在が合法化されていました。と妻は同等な二等親とされる法律まであった。これは実質は一夫多妻制とも言える制度です。

一夫多妻制といえば遠い国の話だと思っていたけど日本も150年程前は公認されていたのです。

 

 

「男女平等は不断の努力によって確立する。」 

長い歴史の尾を引いて、日本は現在も真の意味で男女平等社会とは言い切れません。

 

しかし、いくつかの会社では「女性の管理職の割合を50%にする 。」などのポジティブアクションが実施されています。

 

これらの民間の活動を見習って女性議員の数を増やす努力が必要だと思います。

 

 

最高裁判所に傍聴に行ってきた

こんにちは。あごきれウサギのみもらです。

 

今日は最高裁判所に傍聴に行きました。

 

14時ごろに永田町駅について、数分歩いて最高裁判所へ。

 

すでに、10名弱の傍聴希望者がいました。

 

最高裁判所での傍聴整理券の配布は14時10分から14時20分までの間に行われます。

 

定員に満たなかったことから、希望者の全員が傍聴可能となりました。

傍聴券を受け取り、係りの方の案内で、いざ、最高裁判所の中へ!

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傍聴整理券の受け渡し場所

 

最高裁判所の中は異空間

 

裁判所は有名な建築家の岡田新一氏の設計によるもの。

中に入れるというだけで不謹慎ながら、とてもワクワクしてしまいました。

 

石造の重厚な建物の中は天井が高く開放感はあるが、その中にも重厚さが感じられる。

まさに、異空間。

 

その空間だけ時間が止まっているような。

宇宙人が出てきても何も驚かない、というような雰囲気。

 

ここに来られただけで、十分に意味があったように感じました。

 

コインロッカーに筆記用具と貴重品と傍聴券以外の荷物を全て預けます。

その後、とても開放的な待合スペースでソファーに座り、開廷時間を待ちます。

 

いざ開廷

係りの方の案内により、第二小法廷に入り、傍聴券に記載された席の番号に着席します。

 

最前列には、被害者の親族かと思われる方々がお出でになり着席されました。

 

また、最後列の後ろにマスコミ各社がカメラを設置していました。

裁判長が入廷して裁判が始まる前の数分間を撮影する模様。

 

テレビ局と言えども、裁判が開始する前に退出を指示されており、裁判事態を録画・録音することは許されていませんでした。

 

テレビ局の撮影が終わり、裁判長が、「上告を棄却」する明文を朗読し、退廷。

裁判の時間は約1分。早い。

被告人の入廷はありませんでした。(弁護人は入廷していました。)

 

そこで、気になったのが、被告人なしの判決ってありなのかということ。

 

ちょっと調べたところ、ピッタリな回答はなかったのですが、このサイトによると「二審は被告人に出廷の義務がない」とのこと。

 

www.bengo4.com

 

この判決が決定となると思われ、最高裁での公判は今年はこれで最後のため、

今年最後の死刑確定となるのだと思われます。

 

この裁判は裁判員裁判により、東京地裁で全14回、東京高裁で全3回の裁判が行われましたが、いづれも死刑が求刑されています。(下記のサイト参考)

 

裁判員裁判 東京銀座資産家夫婦殺害事件

 

強盗殺人は、無期懲役または死刑となる重大犯罪です。

 

裁判所に行くと本当にいろいろなことを考えさせられます。

 

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最高裁判所の外観

 

 

人生で初めて「裁判傍聴」に行ったら、予想と違った件

こんにちは。あごきれウサギのみもらです。

 

思い立って、知的好奇心から裁判の傍聴のため東京地方裁判所の庁舎に行ってみました。

 

この裁判所は建物の中に、

が同居しています。裁判所の庁舎内で民事事件、刑事事件、知的財産権事件など裁判が行われています。

 

事前に読んだ傍聴体験記を参考にすると、どれも共通して初心者にオススメなのは

 ☑️ 刑事事件

 ☑️ 第1回公判

 ☑️ 地方裁判所で開かれる裁判

 

とあったのですが、みもらはすごくビビリ屋の性格なので、いきなり刑事事件を傍聴する勇気がなく、、

 

民事1件、知財1件を傍聴しました。

 

初めて傍聴する人の心構えになる情報をレポします。

※ただし全ての裁判所で同じとは限らないので、あくまで参考までに。

 

 

いきなり行っても大丈夫?

大丈夫です。平日はほとんど毎日何らかの法廷が開かれています。

自分は裁判所のサイトにある傍聴の手引きと個人での裁判傍聴の情報を参考にしました。

法廷が開かれている時間は,だいたい午前が10:00頃から12:00くらいまで,午後が1:00過ぎから4:00過ぎくらいまでです。 東京地裁では,土・日・休日と,年末年始などの特別な時期を除き,通常は毎日何らかの開廷予定があります。

裁判所|見学・傍聴案内 傍聴の手引

裁判所|個人での裁判傍聴

 

どんな裁判が開かれるか事前にわかるの?

一般の人は事前に知らされません。その日にどんな裁判が行われるかは東京地裁の1階ロビー中央にバーカウンターのようなスペースがあり、タッチパネルがいくつか用意されているので、そこで確認します。

ただ、タッチパネルの情報だけでは、事件内容の詳細を把握する事は難しいでしょう。ほとんどの人は裁判が始まってから、提訴内容がわかるのではないでしょうか。

法廷表(紙)があるとよかったのですが、東京地裁は無さそうでした。複数裁判を傍聴する場合はメモを取るか、都度1階に戻るか、しないといけませんでした。

 

事前に知っておいた方が良い情報は?

事前にこれだけは知っておくべき!と強く思うことは特にないのですが、

知っておいた方がベターだということについて書いておきます。

傍聴の手引き

裁判所のサイトにあるので、読んでおくと良いでしょう。

傍聴における注意事項は法廷の前にも書いてあるので、法廷前の待っている時間に確認することもできます。

裁判所|見学・傍聴案内 傍聴の手引

 

法廷の中の様子

傍聴に行く前に法廷の中にどのような人たちがいるのかは最低知っておくと良いでしょう。

 

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法廷ガイドより抜粋

裁判所|各種パンフレット

 

法廷での手続きの流れ

刑事事件、民事事件でそれぞれ手続きの流れが異なりますが、この流れも押さえておくと、次は何が行われるのかが抑えられて良いと思います。 

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刑事事件の手続きの流れ:法廷ガイドより抜粋

 

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民事事件の手続きの流れ:法廷ガイドより抜粋

裁判用語 

初心者は、裁判長や弁護士が話している内容の中に難しい単語が登場すると何を言っているのか分からなくなる事があります。自分はそうでした。

事前にいくつかの専門用語を抑えておくと良いでしょう。

 

民事裁判編

訴状:原告が訴えを提訴するために裁判所に提出した書面

答弁書:訴状に対する被告の応答を書いた書面

準備書面:自分の言い分を書いた書面

争点:争いのポイントや証拠を整理し、確定する

集中証拠調べ:証人などの尋問を集中的に行う

認否:弁論の中で、相手方の主張する事実を争うかどうか答えること。争わない場合は「認める」、争う場合は「否認する」または「不知(知らない)」と述べます(争われた事実については、証拠によって証明されなければなりません)。

甲号証:原告が提出した書証(証拠書類)

乙号証:被告が提出した書証

 

刑事裁判編

公訴事実:起訴状に書かれている犯罪の内容(これを検察官が立証しなければなりません)

甲号証:検察官が請求する証拠のうち、目撃者は被害者の供述調書

乙号証:検察官が請求する証拠のうち、被告人自身の供述調書

同意・不同意:相手方が提出した書類を取り調べることを認める場合は「同意」、反対する場合は「不同意」と述べます(書証は、原則として、相手方の同意がなければ証拠とする事ができません。)

論告:証拠調べが終わった後に、検察官が事実や法律の適用などについて述べる最終意見

求刑:論告のうち、刑についての意見が求刑

最終弁論:弁護人の最終の意見陳述

情状:犯行の動機や被害弁償の有無など刑を決める上で参考となる事実

 

傍聴券は必要なの?

ほとんどの裁判は傍聴券なしで傍聴可能です。

傍聴券が必要な裁判はこちらで確認ができます。

裁判所|各地の裁判所の傍聴券交付情報

 

傍聴券なしの裁判の傍聴

⑴裁判所にいく

⑵セキュリティチェックを通過する

⑶カウンターで傍聴する裁判の時間・法廷をチェックする

⑷時間に近くなったら法廷前に集まる

⑸携帯の電源を切ってから法廷に入室する

の5ステップです。

 

傍聴券ありの裁判の傍聴

私が訪れた日は1件だけ傍聴券が必要な裁判がありました。

注目の裁判(優生手術を巡って国を相手取った国家賠償請求裁判)で、入り口の前あたりで13時過ぎ〜13時40分ごろまで整理券の配布が行われました。

 

通常は、その後抽選によって傍聴できる人が決まるのですが、その日は傍聴希望者が定員(60名程度)に満たなかったことから、全員傍聴可能となりました。

裁判所まで足を運んで抽選落ちとなると少しモヤモヤするので、今回は通ってよかったです。

 

傍聴者はそのまま、裁判所の官内に入り、セキュリティチェックを受けます。空港の搭乗ゲートのような金属探知をするゲートを潜り、手荷物検査を受けます。

空港とは違ってペットボトルは持ち込みOKでした。

 

その後、開廷時間に近くなったら、傍聴券に記載された法廷に向かいます。今回の法廷は、103号法廷でしたので、1階の北側に傍聴券を手にした軍団でぞろぞろと向かいます。

 

服装は自由? 

原則自由、節度のある身だしなみであればOKそうです。

男性はスーツの方が多い(ぱっと見8割くらいスーツ)ように感じられました。

女性の方も過度な露出は避けるなど厳粛な法廷の場にふさわしい格好が良いでしょう。

 

メモはとっても大丈夫?

メモはOKです。しかし録音や写真はNG。法廷内だけでなく、裁判所の敷地内での写真もNGです。

 

傍聴の感想

民事 国家賠償請求裁判の傍聴

被告:国 原告:個人

今話題の強制不妊の国家賠償請求裁判でした。

第3回原告側論述がメインでしたが約20分で終了。

初心者は初回の審理を傍聴すべし!と言う鉄則をどこかのサイトで見たのですが、これは破られたし。

 

法廷の中は、ディスプレイも複数台用意されていて少し近代的。

 

この法廷ちょっと特別だったみたいです。

事件内容を考慮した、原告人や傍聴者に向けた配慮から、表示された資料も字が大きくて読みやすい、弁護士の発言も声が大きく聴きやすい、手話通訳士もいる、など特別な法廷でした。

 

ただ、期待した弁論はほとんどない。知的好奇心はあまり満たされない結果。

 

正直、単語が難しくて聞き取れなかった部分も多かったのですが、原告側の主張はこう。

原告側の主張

・強制的な優生手術は憲法17条、憲法13条に対する違法行為である

・被害を回復するための法律を制定する必要がある

 

被告側の反論

・優生手術は20年以上前の事で時効である

 

原告側の反論

・行った違法性から判断して国が自らを時効とする事が許されるのか

 

そして、論点は憲法17条の国家賠償請求に関する内容と憲法13条の解釈に移りましたが、被告側が過去の判例に対しての不理解がある事と、被告側の論点の内容が不明瞭な事から書面での質問書の提出という運びになったようです。次回は2月(日付は聞き取れず)に審理が行われるようです。

(素人が聞きとった内容なので漏れている事はありそうですが・・・)

 

素人から見ると、「不理解」との言葉を法廷の場で使っている被告側が不利な印象を受けました。

 

強制不妊については、新聞記事で見た事はあったのですが、改めてこのような事がつい25年前頃まで行われていたと言う事実を突きつけられました。

今のダイバーシティを是とする社会では到底許されない行為だと思います。

強制不妊とは

「不良な子孫の出生を防止する」目的で、旧優生保護法に基づいて行われた不妊手術。遺伝性疾患、遺伝性ではない精神疾患や知的障害のある人について医師が申請し、自治体の優生保護審査会の決定などを条件に実施された。本人の同意は不要で、国の統計では、1949〜92年に全国で約1万6500件、うち北海道は全国最多の2593件に上る。国を相手取った訴訟のほか、救済立法を模索する国会議員の動きも出ている。

朝日新聞2018年05月18日 朝刊

 

 

知財裁判の傍聴

被告:某メーカー 原告:個人

知財の裁判って他もこうなのでしょうか?こちらは5分程度であっけなく終了。何も得るものなし。

書類の提出がメイン。裁判官から資料の不備など3点意見があり、その内容について弁論準備に付する上の合意がなされて終わり。

 

正直に、素人目ではこれってメールのやり取りだけで良くない?と思ってしまう内容。効率的にやればもっと早く審理は進むのでは?

 

その後別室で被告側と原告側が裁判官と今後の進め方について話し合う流れに。

もちろん、別室には傍聴者なし。 

 

どうやら、この別室での手続きは、弁論準備手続といって、民事訴訟法でも合法化されている手続きのよう。

 

これは・・・裁判が形骸化しているとしか思えない。

審議の本質は、別室での会議と資料でのやり取りの方にあって、裁判にはない。

 

私がこの時感じた違和感に共通する記事があったので、リンクします。

 

note.mu

 

裁判手続きのIT化について

知財裁判についてぶっちゃけメールで良くないと思ってしまったのですが、ちょっと調べて見た所、裁判手続きなどのIT化について検討が進んでいるようです。

裁判手続等のIT化検討会- 日本経済再生本部

 

まとめ

傍聴についての個人的感想をまとめます。

 

・初心者はやはり初回審理からが妥当

知財裁判は自分にとっては傍聴するに値しなかった

・XXが足りていないのでまた次回という流れが非合理的だと思った

・知的好奇心を満たす弁論は期待値低めなのかも

 

『10年後、君に仕事はあるのか?』藤原和博 が教える「100万人に1人」の存在になるAI時代の働き方

こんにちは。あごきれウサギのみもらです。

 

最近本屋で見かける『10年後、君に仕事はあるのか?』の著者であり、日本で初めて民間企業から公立中学校の校長先生に就任して有名になった藤原和博さんの動画をみて、影響を受けたので紹介します。

 


10年後、君に仕事はあるのか?~藤原和博が教える「100万人に1人」の存在になるAI時代の働き方

この動画はグロービス主催の講演会の動画になります。

 

 

これからの時代、「なくなりにくい仕事」が人間が本来するべき仕事である!と言う前提で、10年後どんな仕事が必要とされるか?と言うことについて示唆してくれます。

  • なくなる仕事
  • なくなりにくい仕事 ⇨  人間が本来するべき仕事
  • 新しく生まれる仕事

 

なくなりにくい仕事ってどんな仕事?

<一般的な例>

・人間の手先の関節の動き

・手先の適度な温かみ

 ⇨マッサージ師は残るだろう

 

・高度なHuman Care

 ⇨保育、看護、介護は残るだろう

 

情報編集力(判断力、思考力、表現力)が大事になる仕事

 ⇨学者、クリエーター、デザイナー

 

<みもらの意見>

・人類がこれまでの歴史の中で試行錯誤の末に生み出した英知を守る仕事

  ⇨法曹

・情報編集力を高めるための教育

  ⇨私塾、教育関連機関(財団など)

 

これからの人生で大事なこと

  • 需要が膨らむ分野で供給が少ない分野にチャレンジする ⇨プログラマー
  • 希少性にチャレンジする、自分自身をレアカード化する ⇨独自のキャリア形成

 

3つのキャリアを3角形にして自分のキャリアを形成しよう

  • 3つのキャリアを3角形にして自分のキャリアを形成していこう
  • 1つキャリア構築には、1万時間必要。5年~10
  • 20代で1足目、30代で2足目、40代で試行錯誤してジャンプ
  • 1/100 × 1/100 × 1/100 1/100

  

 (例えば)

  経理 ×  財務 × ジャンプ!

  (3つ目のキャリアは意外性があって不利な勝負をした方が良い。)

  営業 × 海外    × 教育!

 

本も気になります!

 

『一瞬で相手をオトす洗脳術 禁断の「一目ぼれ」テクニック』苫米地 英人

こんにちは。あごきれウサギのみもらです。

 

今日は、東京MXTVバラいろダンディに長くレギュラー出演されていて、知識が豊富でウィットに富んで面白い発言をしている苫米地英人氏の著書を読んでみました。

s.mxtv.jp

 

 

本の方は・・・?

 

うん、やっぱり面白い。

 

著者は、洗脳術が悪用されている現状を悲観し、良民が洗脳されないようにと言う思いで禁断のテクニックを教えて下さっています。そう言う意味で、善意でこの本を執筆されています。

 

著者は、東洋の哲学にも精通されており、逆腹式呼吸でリラックスすることがまず必要だと言っています。

⑴自分がリラックスする

⑵好感度アップ

⑶一目惚れ

の3ステップです。

 

ここに書かれているテクニックを自分も少しやってみましたが、うーん、やはり難しい。

 

  • デジャブ現象を呼び起こす(選挙活動はこれを狙った活動が多いそう)
  • 相手の目を見ることで相手の視線を動かす

 

ちょっとシチュエーションが限られましたが、これは実践できそう。

  • 共有の空間の支配者になる。例えばコーヒーカップを少し移動することで可能

 

とはいえ、素人が実践することではないと思います。

 

この他にも紹介されているテクニックはあるのですが、この方法を知ってしまうと、似たような行動を取っている人がいると、

 

「ん?この人は洗脳しようとしているのかな?」

 

なんて思ってしまいそうですが、それが著者の狙いであるので良しとします。

 

 

一瞬で相手をオトす洗脳術 禁断の「一目ぼれ」テクニック【特殊音源CD付】